2023.04.01
~作家紹介~篠田 義一
篠田 義一 1924(大正13)年~2010(平成22)年
1924(大正13)年、長野県下伊那郡川路村(現在の飯田市大字川路)に生まれた義一は
先に松本市浅間に出て、陶芸を生業としていた父鉄石のもと、早くから土に親しみ、旧制中学時代に陶芸家を志します。
京都において、後に人間国宝となり、京都市立芸術大学学長を務めた近藤悠三のもとで修行した義一は
1948(昭和23)年に日展に初入選し、以来、毎年入選を果たします。
1953(昭和28)年、28歳の若さで長野県展の審査員に就任し、現代陶芸展、東陶会展、日本伝統工芸展などで
精力的に作品を発表し、朝日美術展では30年近く審査員を務め、信州を代表する陶芸家として名を馳せます。
義一は、自宅から見える北アルプスを染付で盛んに描きました。
また、長年金彩技法に取り組み、独自の表現を生み出しました。
「金彩山岳花瓶(常念岳)」